エコカラットをセルフで貼る方法|初心者でも失敗しないDIY手順&必要道具一覧

近年、住宅の室内環境を快適に保つためのリフォーム素材として注目されている「エコカラット」。調湿性能や脱臭効果に優れ、見た目もスタイリッシュなタイルとして人気があります。しかし、「リフォーム業者に依頼すると費用が高い」と悩む方も多いのではないでしょうか。実は、エコカラットは初心者でもセルフ(DIY)で貼ることが可能です。
この記事では、エコカラットをセルフで貼る方法、必要な道具、事前準備から施工手順まで、失敗しないDIYのポイントを徹底解説します。
1. エコカラットとは?セルフリフォーム向きの理由

エコカラットは、LIXILが提供する調湿・脱臭タイルの総称です。主に以下の特徴があります。
- 調湿機能:湿度が高いときは水分を吸収し、低いときには放出して快適な室内環境を作る
- 脱臭機能:タバコやペット、生ゴミなどの生活臭を軽減
- デザイン性:凹凸のあるパネルやモダンなデザインでインテリア性が高い
- 施工性:軽量でカットもしやすいため、DIY向き
特に「1面だけ貼ってアクセントウォールにする」「トイレや洗面所など小規模な範囲で使う」といったセルフリフォームは、専門的な技術がなくても挑戦しやすいのが魅力です。
2. エコカラットのセルフ施工に必要な道具一覧

セルフ施工を成功させるためには、まず必要な道具を揃えましょう。
必須道具
- エコカラットパネル
貼る面積に応じて必要枚数を計算して購入。初めての場合は少し多めに準備すると安心です。 - エコカラット専用接着剤
タイル専用で、壁面にしっかり固定できるものを使用。 - コテ(またはヘラ)
接着剤を壁に均一に塗るために使用します。 - カッターまたはタイルカッター
エコカラットはカット可能ですが、角や端はカッターで調整が必要です。 - 定規・水平器
水平を確認しながら施工することで、歪みを防ぎます。 - マスキングテープ
パネルの仮固定や、接着剤のはみ出し防止に使用します。
あると便利な道具
- ゴムハンマー:パネルを軽く叩き、壁に密着させる
- スポンジ・ウエス:接着剤がはみ出した場合の拭き取り用
- メジャー:貼る位置の正確な計測に便利
3. セルフ施工前の準備と下地確認
エコカラットは壁の状態によって施工のしやすさが変わります。以下のポイントを確認してください。
- 壁の材質を確認
- 石膏ボード、コンクリート、モルタルなど、壁材によって接着剤の選び方や施工方法が変わります。
- 石膏ボード、コンクリート、モルタルなど、壁材によって接着剤の選び方や施工方法が変わります。
- 壁の凹凸や汚れをチェック
- 接着面は平らで清潔であることが重要です。汚れやホコリ、古いクロスの糊残りはしっかり取り除きましょう。
- 接着面は平らで清潔であることが重要です。汚れやホコリ、古いクロスの糊残りはしっかり取り除きましょう。
- 貼る位置を決める
- 1枚目のパネルを基準に水平・垂直を確認します。水平器で微調整しながら位置を決めると失敗が少ないです。
- 1枚目のパネルを基準に水平・垂直を確認します。水平器で微調整しながら位置を決めると失敗が少ないです。
- 仮置きでレイアウト確認
- 貼る前に床に並べて全体のバランスを確認すると、端のカットやデザインの微調整がしやすくなります。
- 貼る前に床に並べて全体のバランスを確認すると、端のカットやデザインの微調整がしやすくなります。
4. エコカラットのセルフ施工手順
以下の手順に沿って作業すると、初心者でも失敗しにくくなります。
手順1:接着剤を壁に塗る
- コテやヘラを使い、壁に接着剤を均一に塗ります。
- 厚みは約2〜3mmが目安です。厚すぎるとパネルが浮く原因になり、薄すぎると剥がれやすくなります。
手順2:1枚目のパネルを貼る
- 水平器で水平を確認しながら壁に押し付けます。
- マスキングテープで固定すると、接着剤が乾く前にずれるのを防げます。
手順3:隣のパネルを貼る
- 隙間は約2〜3mm空けると、目地が自然に見えます。
- ゴムハンマーで軽く叩き、壁とパネルを密着させます。
手順4:端のパネルをカット
- 壁の端や角に合わせてカッターで切断します。
- 角は少し小さめにカットすると、収まりが良くなります。
手順5:接着剤のはみ出しを拭き取る
- スポンジやウエスで接着剤をきれいに拭き取りましょう。
- 完全に乾く前に行うと作業が楽です。
手順6:乾燥・固定
- 接着剤は製品の指示通りに乾燥させます。
- 完全に乾いたら、マスキングテープを剥がし、壁面を確認します。
5. 初心者が陥りやすい失敗と対策
セルフ施工でよくある失敗例とその対策をまとめました。
失敗例 | 対策 |
1枚目が水平でない | 水平器でしっかり確認し、仮置きで微調整 |
接着剤が厚すぎてパネルが浮く | 厚さ2〜3mmを守る |
パネル間の隙間が不揃い | 目地用のスペーサーや定規を使う |
角や端のカットがガタガタ | カッターで少しずつ切る、紙やすりで整える |
接着剤がはみ出して汚れる | 乾く前にウエスで拭き取り、マスキングテープを活用 |
6. エコカラットをセルフで貼るメリット・デメリット
メリット
- 施工費を節約できる
業者に依頼すると㎡単価で数千円かかりますが、セルフなら材料費だけで済みます。 - 自分のペースで作業できる
忙しい日でも少しずつ作業可能です。 - 部屋のアクセントになる
好きなデザインや配置を自由に選べます。
デメリット
- 大面積の施工は時間がかかる
壁全体となると、初心者では丸一日以上必要になる場合も。 - 接着不良のリスク
壁の状態や施工ミスで剥がれやすくなる場合があります。 - 慣れないと端や角の仕上がりが不自然
細かいカットや目地調整は慣れが必要です。
7. セルフ施工向けのおすすめエコカラット商品
初心者でも扱いやすいパネルやデザインをご紹介します。
商品名 | 特徴 | サイズ | 価格目安 |
エコカラットプラス ヴィーレ | シンプルな凹凸パネルでカットしやすい | 303×303mm | 1枚 約1,800円 |
エコカラットプラス ライトモザイク | 小さめのタイルで初心者向き | 150×150mm | 1枚 約1,200円 |
エコカラットプラス グラナス | 高級感のある石目調 | 600×300mm | 1枚 約2,500円 |
エコカラットプラス ペトラ | 幾何学模様でデザイン性が高い | 303×303mm | 1枚 約2,000円 |
※価格は目安です。購入時期や店舗により異なります。
8. セルフ施工後のメンテナンス
エコカラットはメンテナンスも簡単です。
- 汚れの拭き取り
軽いホコリや汚れは乾いた布で拭くだけ。水拭きも可能です。 - 油汚れや水垢
中性洗剤を薄めた水で拭き取り、その後乾拭きします。 - 目地の掃除
目地が黒ずんできた場合は歯ブラシで軽くこすります。
定期的な掃除で美観と性能を長持ちさせることができます。
9. まとめ:初心者でもセルフでエコカラット貼りは可能
エコカラットは、初心者でもセルフで貼ることが可能なタイルです。必要な道具を揃え、壁の状態を確認し、手順通りに施工すれば、快適でデザイン性の高い壁を実現できます。
ポイントは以下の通りです。
- 下地の確認と清掃:平らで清潔な壁が成功の鍵
- 道具の準備:必須道具とあると便利な道具を揃える
- 仮置きと水平確認:施工前に全体のレイアウトを確認
- 接着剤の厚さと乾燥時間:適切な量と十分な乾燥時間を確保
- 目地や角の仕上げ:カットと調整で美しい仕上がりに
セルフ施工であれば、費用を抑えつつ、自分好みのアクセントウォールや空間作りを楽しめます。初めてでも失敗を防ぐポイントを押さえれば、エコカラットDIYは十分に挑戦可能です。
この記事を参考に、ぜひ自宅でのエコカラットDIYにチャレンジしてみてください。快適でおしゃれな空間づくりが、あなたの手で実現できます。