光熱費削減&快適な住まいへ!「内窓リフォーム」のメリットと補助金活用術


冷暖房の効きが悪い、窓の結露がひどい、外からの騒音が気になる――
そんなお悩みを抱えている方におすすめなのが「内窓リフォーム」です。
この記事では、内窓リフォームの基本から、得られる効果、具体的な費用感、そして2025年最新の補助金情報までをわかりやすく解説します。断熱・防音・防犯性能を高めながら、補助金を活用してお得にリフォームしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
1. そもそも「内窓リフォーム」とは?
内窓リフォームとは、既存の窓の内側に新たにもう1枚窓を取り付ける工事のことを指します。いわゆる「二重窓」となり、窓と窓の間にできた空気層が断熱や防音の効果を発揮します。
内窓の主な素材
- 樹脂製:断熱性が高く、結露もしにくいため最も人気。
- アルミ製:耐久性は高いが断熱性能はやや劣る。
- 木製:デザイン性が高いが、価格とメンテナンスの手間がネック。
2. 内窓リフォームで得られる5つの効果
① 断熱性の向上で冷暖房効率UP
内窓を設置することで、外気の影響を受けにくくなり、冷暖房の効きが良くなります。夏は涼しく、冬は暖かい空間を保てるため、快適な住環境が手に入ります。
【POINT】
内窓設置後、年間で約1~2万円の光熱費削減につながるケースもあります。
② 結露の抑制
断熱性能が向上すると、窓ガラスの表面温度が上がり、結露が起きにくくなります。カビやダニの発生も抑えられるため、健康面にもプラスです。
③ 防音性能の向上
窓を二重にすることで、外からの音を遮断しやすくなります。交通量の多い道路沿いや線路近くの住宅でも、室内の静けさを保てるようになります。
【実例】
防音性能は最大で約40dBの騒音をカットするともいわれています。
④ 防犯性能の向上
窓が二重になることで侵入までに時間がかかり、泥棒が敬遠しやすくなります。特に1階やベランダ面の窓におすすめです。
⑤ 省エネ・環境負荷の軽減
冷暖房の使用量が減ることで、CO₂排出量も削減できます。環境にやさしい暮らしにもつながる点が、今注目されている理由のひとつです。
3. 内窓リフォームの費用相場と工事の流れ
費用の目安
窓サイズ | 費用(目安) |
小窓(60cm×60cm) | 約3万円〜5万円 |
中窓(120cm×90cm) | 約5万円〜8万円 |
掃き出し窓(180cm×180cm) | 約7万円〜12万円 |
※上記は商品代・工事費込みの価格帯。性能やデザインによって異なります。
工期の目安
1窓あたり約1〜2時間ほどで設置が可能です。住みながらの施工も可能で、ほとんどの場合は1日で完了します。
主な内窓メーカーと人気商品
- YKK AP:プラマードU
定番中の定番。断熱・防音性能が高く補助金対象にもなりやすい。 - LIXIL:インプラス
スリムなフレームでデザイン性◎。カラーバリエーションも豊富。 - 大信工業:プラスト
高い防音性能を持つ内窓。音に悩む人に人気。
4. 【2025年版】内窓リフォームに使える補助金制度
内窓リフォームは、国が推進する「住宅の断熱改修」に該当するため、多くの補助金制度の対象となります。以下は2025年度に活用可能な主な制度です。
① 住宅省エネ2025キャンペーン
(旧:先進的窓リノベ事業)
対象:一定の性能を満たした内窓設置
補助額:1窓あたり 最大2.1万円〜8万円程度(サイズ・性能で変動)
条件:リフォーム業者による施工が必須
【ポイント】
補助対象の製品を使用すれば1窓だけでも申請可能。
複数の窓を一度にリフォームすることで、補助額が大きくなります。
② 地方自治体の独自補助金
各自治体でも「断熱改修促進」や「環境配慮型リフォーム」に対して補助金を設けています。
例)東京都の場合:最大30万円、埼玉県:最大20万円など。
【調べ方】
「〇〇市 内窓 補助金」などで検索するか、リフォーム会社に確認しましょう。
③ 長期優良住宅化リフォーム推進事業
補助額:最大250万円(リフォーム全体で)
対象:住宅性能の全体的な向上が条件(内窓のみでは不可)
→大規模リフォーム時に併用可能
5. 内窓リフォームでよくある質問(FAQ)
Q1. DIYで内窓を設置しても補助金は出る?
A. 出ません。補助金申請には「登録事業者」による施工が必須です。
Q2. どの窓でも内窓は設置できる?
A. ほとんどの窓に設置可能ですが、窓枠の奥行が不足している場合や、変形窓には工夫が必要です。
Q3. 補助金申請の流れは?
A. リフォーム会社が申請を代行するのが一般的です。
契約前に「補助金対象製品を使用するか」「登録事業者か」を確認しておきましょう。
6. 内窓リフォームはどんな人におすすめ?
- 冬になると窓際が寒いと感じる方
- 暖房効率を上げたい方
- 道路沿いなど騒音が気になる立地にお住まいの方
- 小さな子どもや高齢者がいる家庭で、健康リスクを減らしたい方
- 光熱費を見直したい方
- 空き家の断熱改修を検討している方
特に「築10年以上」の住宅では、サッシやガラスの性能が現行品より劣るケースが多いため、内窓リフォームは非常に効果的です。
7. 内窓リフォームで失敗しないための「内窓の選び方」
補助金を活用できるとはいえ、せっかく内窓リフォームをするなら、性能と価格のバランスをしっかり見極めたいものです。ここでは、内窓を選ぶ際のチェックポイントを紹介します。
【1】断熱性能(U値)を確認
内窓の断熱性能は「U値(熱貫流率)」という数値で表され、値が小さいほど断熱性が高いことを意味します。補助金対象となる製品は、一定のU値以下が条件になっていることが多いので、確認が必要です。
【2】ガラスの種類にも注目
- 単板ガラス:費用は安いが断熱・防音性能は低め。
- 複層ガラス(Low-E):断熱・遮熱に優れ、結露も抑制。
- 防音合わせガラス:音の侵入が気になる方におすすめ。
目的に合わせてガラスの種類を選びましょう。
【3】フレームの素材
樹脂製フレームは断熱性が高く結露しにくいため、現在の主流です。特に寒冷地や湿気の多い地域では、樹脂製のものを選ぶと快適性が長く維持されます。
8. リフォーム会社を選ぶ際のチェックポイント
内窓リフォームは比較的工期が短く簡易な工事ですが、「補助金申請」や「製品の選定」など専門的な知識も必要です。そのため、業者選びが成功の鍵を握ります。
✅ 補助金申請の実績があるか?
補助金の活用には、国の登録事業者であることが条件です。また、補助金の申請・手続きをすべて代行してくれる業者なら、負担が軽く安心です。
✅ 自社施工かどうか?
下請けではなく自社で施工を行う業者は、品質管理がしやすくアフターフォローもしっかりしている傾向があります。実際の施工担当者の経験年数なども確認するとよいでしょう。
✅ 過去の施工事例・口コミ
施工実績を写真付きで掲載している業者は信頼性が高く、対応力も期待できます。Googleの口コミや、地元での評判も参考にしましょう。
9. 実際の内窓リフォーム事例紹介
事例①:築25年の戸建て住宅(東京都・M様邸)
施工内容:リビングと寝室の計4窓に「YKK AP プラマードU」を設置
費用:約26万円(補助金適用後:実質約15万円)
効果:冬の朝、窓際の寒さが激減し、エアコンの設定温度を1〜2℃下げられるように。結露もほぼ発生しなくなった。
事例②:マンション高層階(大阪府・T様邸)
施工内容:ベランダ面の掃き出し窓2か所に「LIXIL インプラス(Low-Eガラス仕様)」を採用
費用:約18万円(補助金適用後:実質約10万円)
効果:外からの電車の音が大幅に軽減され、在宅ワーク中の集中力がアップ。家族のストレスも減ったとのこと。
10. 内窓リフォームは「今」がベストタイミング!
内窓リフォームは、短時間で施工できてすぐに効果が実感できる「省エネリフォーム」の代表格です。そして今、国の補助金制度が過去最大級に充実しており、自己負担を大きく抑えながらリフォームを実現できる貴重なチャンスです。
補助金は予算枠に達し次第終了となるため、「気になっているけどまだ検討中」という方も、まずは見積もり相談だけでも早めに動くことをおすすめします。
まとめ|快適でお得な暮らしの第一歩は「窓」から
内窓リフォームは、手軽で費用対効果が高く、環境にもお財布にも優しいリフォームです。補助金制度も充実しており、今こそ導入の好機と言えるでしょう。
特に、【住宅省エネ2025キャンペーン】などの国の補助制度を活用すれば、実質費用を大きく抑えることも可能です。
まずは、信頼できるリフォーム会社に相談し、見積もりと補助金のシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。