お風呂のリフォーム費用を抑える!国・東京都・各自治体の補助金を徹底解説(2025年5月最新版)


お風呂のリフォームは、快適な暮らしを実現するための重要なステップですが、費用が高額になることもあります。しかし、国や東京都、各自治体では、リフォーム費用の負担を軽減するための補助金制度が用意されています。これらの制度を活用することで、賢くリフォームを進めることが可能です。
国の補助金制度
子育てグリーン住宅支援事業
「子育てグリーン住宅支援事業」は、住宅の省エネ改修を行う際に、費用の一部を補助する制度です。お風呂のリフォームでは、高断熱浴槽や高効率給湯器の導入、浴室のバリアフリー化、浴室乾燥機の設置、窓の断熱性の向上などが補助対象となります。
- 補助金額:リフォームの場合、1戸あたり5万円~60万円。
- 支給条件:
- リフォームする住宅の所有者であること。
- 登録事業者が工事を請け負うこと。
- 2024年11月22日以降に着手する工事であること。
- リフォームする住宅の所有者であること。
- 申請手順:登録事業者が申請を行います。
詳細は、子育てグリーン住宅支援事業公式サイトをご確認ください。
東京都の補助金制度
既存住宅における省エネ改修促進事業
東京都では、「既存住宅における省エネ改修促進事業」として、高断熱浴槽の設置など省エネ改修に対する補助金を提供しています。この制度は、国の「子育てグリーン住宅支援事業」と併用可能です。
- 補助金額:上限95,000円。
- 支給条件:
- 東京都内の住宅であること。
- 事前に申請が必要。
- 東京都内の住宅であること。
- 申請手順:契約前に事前申し込みが必要で、必要書類も多く計算などが複雑です。
詳細は、東京都の省エネ改修促進事業をご参照ください。
各自治体の補助金制度(東京都内)
豊島区:住宅改修設備改修助成事業
豊島区では、高齢者の転倒予防や介護負担の軽減を目的とした住宅改修に対して、費用の一部を補助しています。
- 補助金額:施工費用の9割(上限37.9万円)。
- 支給条件:
- 区内在住であること。
- 65歳以上で、介護保険の要介護認定を受けていること。
- 区内在住であること。
- 補助対象工事:お風呂、キッチン、トイレ等のバリアフリー工事。
詳細は、豊島区のリフォーム補助金・助成金制度をご確認ください。
千代田区:高齢者福祉住環境整備
千代田区では、高齢者が安全に自立して暮らせるよう、介護予防や自立支援につながるリフォームに対して補助金を給付しています。
- 補助金額:
- 介護予防住宅改修等給付:20万円。
- 自立支援設備改修等給付:浴槽交換、給湯設備工事は37.9万円など。
- 介護予防住宅改修等給付:20万円。
- 支給条件:
- 65歳以上で、要介護認定を受けていない、または要支援・要介護認定を受けていること。
- 65歳以上で、要介護認定を受けていない、または要支援・要介護認定を受けていること。
- 補助対象工事:手すり取り付け、床段差解消、浴槽交換、給湯設備工事など。
詳細は、千代田区の高齢者福祉住環境整備をご参照ください。
練馬区:自立支援住宅改修給付(設備改修)
練馬区では、身体機能の低下や障害のために住宅のバリアフリー化工事を行う場合に、費用の一部を補助しています。
- 補助金額:施工費用の9割(上限100万円)。
- 支給条件:
- 65歳以上で、介護保険の要支援1・2または要介護1~5と認定されていること。
- 身体機能の低下や障害のために既存の設備の使用が困難であること。
- 65歳以上で、介護保険の要支援1・2または要介護1~5と認定されていること。
- 補助対象工事:お風呂、洗面台、トイレ等のバリアフリー工事、玄関の拡張工事、昇降機の設置工事など。
詳細は、練馬区のリフォーム補助金・助成金制度をご確認ください。
補助金を活用したリフォームのポイント
- 事前確認が重要:補助金制度には、申請期間や条件があります。リフォームを計画する際は、早めに情報収集を行いましょう。
- 登録事業者の選定:補助金の申請には、登録事業者を通じて行う必要がある場合があります。信頼できる事業者を選びましょう。
- 併用可能な制度の活用:国や東京都、自治体の補助金制度は、併用が可能な場合があります。複数の制度を組み合わせることで、より多くの補助を受けられる可能性があります。
- 減税制度の活用:リフォームに伴う減税制度もあります。所得税や固定資産税の軽減など、税制面でのメリットも検討しましょう。
補助金対象になる浴室リフォームの具体例
実際に、どのようなお風呂のリフォームが補助金の対象となるのでしょうか。以下に、代表的な工事内容をいくつかご紹介します。
① 高断熱浴槽への交換
高断熱浴槽とは、湯温の低下を抑える断熱性能の高い浴槽のことです。お湯が冷めにくいため、追い炊きの頻度が減り、光熱費の削減にもつながります。省エネ性が評価され、国の補助金対象になります。
② 浴室全体の断熱化
浴室の床・壁・天井を断熱仕様にする工事です。ヒートショック対策としても有効で、高齢者のいるご家庭に特におすすめです。断熱パネルの施工や、浴室用断熱サッシへの交換などが対象となることがあります。
③ バリアフリー化(手すり設置・段差解消など)
浴槽またぎの段差をなくしたり、滑りにくい床材に変更したりする工事が補助対象になることがあります。また、手すりの設置、入口の拡幅なども介護保険や自治体補助の対象になることがあります。
④ 高効率給湯器の設置(エコジョーズ・エコキュートなど)
お風呂に関係する設備として、給湯器の省エネタイプへの交換も補助対象となるケースが多いです。特に「エコジョーズ」「エコキュート」は定番の対象機器です。
補助金活用時の注意点
補助金は非常に魅力的な制度ですが、活用にはいくつかの注意点があります。以下のポイントを押さえておくとスムーズに進められます。
● 着工前の申請が必要
多くの補助金制度では、「工事着工前に申請して承認を得ること」が要件となっています。すでに工事が始まっている、もしくは完了している場合は補助対象外になる可能性が高いため、必ず事前に確認と手続きを行いましょう。
● 見積書や図面など、添付書類が多い
補助金申請には、工事見積書、平面図、改修前後の写真、住民票、所得証明など、多くの書類提出が求められます。申請する制度ごとに必要書類が異なるため、余裕を持って準備することが大切です。
● 施工業者の登録が必須な場合がある
国の「子育てエコホーム支援事業」などでは、補助金申請を行うためには国に登録された事業者による施工が必須です。どんなに条件を満たした工事でも、登録事業者以外の施工では対象外になるため、業者選びの際には登録状況も確認しましょう。
● 補助金の予算枠には限りがある
補助金制度には年度ごとの予算が設定されており、上限に達すると早期終了することがあります。特に国の補助金は人気が高く、募集開始後すぐに埋まることも。情報をいち早くキャッチし、スピーディーに行動することが重要です。
おすすめの進め方:まずは専門業者に相談を
補助金を活用した浴室リフォームを成功させるためには、情報収集と準備が欠かせません。しかし、制度ごとの条件や書類の準備、申請のタイミングなど、個人で対応するのは非常に煩雑です。
そこでおすすめなのが、「補助金申請に詳しいリフォーム会社」に相談することです。補助金の活用実績が豊富な業者であれば、最適な制度の提案から申請サポートまで一貫して対応してくれます。特に国と自治体の制度を組み合わせた提案や、書類作成の代行など、専門的なサポートを受けられるのが大きなメリットです。